里中満智子氏語る

昨夜のラジオ「輝け熟年」に漫画家の里中満智子氏が出演した。
−−彼女のコメントで特に印象的だったこと−−
中学時代、同級生たちが進学先を次々に決めていく中、(物事を真面目に受け止める彼女は)高校を選ぶには、どの大学を目指すかを決めねばならない。どの大学を目指すか決めるには、どのような職業を目指すかを決める必要がある。と考えた。
その結果、当時日陰に置かれた職業であった漫画家に自分もなり、みんなを漫画家に注目させるんだと決心し、周囲にそれを宣言した。両親や先生はみんな反対した。目を覚ましてくれと説得した。
その時、一人の女の先生が、「里中さん、職員室で先生達があなたを他の生徒たちと同じ様な普通の道に戻そうとして困っているけれども、私は漫画のことが全く分からないから、何も良いアドバイスできないけど、成功すると良いね」と言ってくれた。この言葉がすごく嬉しくて、「あの先生に報告できるように私は頑張ろう」と思うことができたと。
また、大人というのは何でも分かっていなければならないのではなくて、「大人になっても『私は××について分からないが』と、分からないことを認めても良い」という考えに出会ってすごく安心した、とも。