グリーンマン伝説と狂言

四郎作のグリーンマン

ヨーロッパの各地にその伝説が残る[グリーンマン]と同じ流れを汲むキャラクターとして、日本には『古事記』に表れるオホゲツヒメノミコト、『日本書紀』のアメノウズメノミコト、『大和物語』、『枕草子』に記された「葉守の神(はもりのかみ)」、金太郎を育てた山姥(さんろう、やまんば)などがある、という趣旨の見解を阿伊染徳美氏はその著作「グリーンマン伝説」の中で述べている。
[グリーンマン]に関する優良サイトの例:

  1. http://en.wikipedia.org/wiki/Green_Man
  2. http://www.greenmanreview.com/
  3. http://www.dl.ket.org/humanities/connections/class/medren/greenman.htm

[グリーンマン]の係累を日本の古典芸能の中に見出すことができるとしたら、それは、死の世界との結び付きが極めて強い「能」ではなく、悪戯好きで少し品位の低い神々や太郎冠者の登場する「狂言」ではないか?

戸井田道三著「狂言」を読んでいてそのように感じたのである。