小説

吉本ばなな

“吉本ばなな”の作品の多くは、 今読み進んでいる「アムリタ」の前半部や、最初に読んだ「キッチン」から想像すると、一気に読み終えるべきものではなさそうだ。 1,2行や半行を、反芻しながら、自分の記憶に照らし合わせながら読み進めて行くべきものだと…

吉本ばなな×吉本隆明

「東京タワー」を読んで江国香織は一級のストーリーテラーだと思った。 吉本ばなな=ストーリーテラーというより内面の作家だ。 さすが、「共同幻想論」(1968年)を書いた著名な思想家、吉本隆明の娘だけのことはあると感じさせるに充分な深みがある。

よしもとバナナ著「キッチン」

大ヒットした当時は遠ざけていた幾つかの日本小説を最近になって読み始めた。よしもとバナナ「キッチン」、江国香織「東京タワー」。「キッチン」で、よしもとバナナ=只者ならず、と感じ、いま「アムリタ」を読んでいる。